ごあいさつ

非侵襲的画像診断を活用する

「Beyond Angiography」 は、米国でNissen教授(Cleveland Clinic)、Yock教授(Stanford University) らが中心となって発足した会で、日本でも1996年に山口徹先生、鈴木孝彦先生らを中心にBeyond Angiography Japanが 発足し、今回で第23回目を迎えることとなりました。本会では、血管造影法の限界を補完し得る新たな診断技術である血管内エコー法、血管内視鏡、血管内ドップラー法、冠内圧法、OCT/OFDI、超音波組織性状診断に加え、非侵襲的診断法であるCTやMRI等を取り上げてきました。それらの科学的根拠、臨床的有用性および安全性などについて詳細に検討し、発表や討論を通じて最新の知見が紹介され、本領域の発展に大きく貢献してきました。

第23回のテーマは、「非侵襲的画像診断を活用する」とさせて頂きました。第1部では、FFRCT、CT perfusion、MR perfusion、心筋シンチといった非侵襲的画像診断からどのようにPCIの適応を考えていくかを討論したいと思います。第2部では、より安全で確かなPCIを実践するために必須となっている3次元画像の活用法をレクチャーいただきます。第3部およびPoster sessionでは、CT, MRI, FFR, IVUS, OCT/OFDI等に関連した症例報告を幅広く募集いたします。これらから選別された優秀演題は表彰及び賞金を提供させていただく予定です。

是非多くの皆様に演題のご応募をお待ち申し上げます。

大会長 陣崎 雅弘 慶應義塾大学医学部 放射線科学教室(診断)