Imaging modality の潜在能力を引き出す

「Beyond Angiography」は、米国でNissen教授(Cleveland Clinic)、Yock教授(Stanford University)らが中心となって発足した会で、日本でも1996年にBeyond Angiography Japanが発足し、今回で記念すべき第20回目を迎えることとなりました。

本会では、血管造影法の限界を補完し得る新たな診断技術である血管内エコー法、血管内視鏡、血管内ドップラー法、冠内圧法、OCT/OFDI、超音波組織正常診断法(Virtual Histology, IVUS, iMAP)に加え、非侵襲的診断法であるMSCTやMRI等を取り上げてきました。それらの科学的根拠、臨床的有用性および安全性などについて詳細に検討し、毎回の発表や討論を通じて最新の知見が紹介され、本領域の発展に大きく貢献してきました。

第20回目を迎える今回のテーマは、「Imaging modality の潜在能力を引き出す」としました。近年、驚くべきスピードでmodalityが進化し、その活用法も多種多様となってきております。Imaging modalityを実際の臨床に活かすためには、各種modalityが持つ潜在能力を存分に引き出し、それを理解することが必要です。今回は特に、本邦で普及率の高いMSCTをトピックとしたセッションを設け、基本から最新技術まで幅広く討論をする予定です。また、前回好評であったCase competitionを今回も引き続き開催致します。皆様の日常診療において経験された興味深い症例を公募しますので奮ってご応募ください。

発表者、参加者が一体となっての熱い意見交換の場にしたいと思いますので、多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。

大会長 五十嵐 慶一 (JCHO北海道病院)